お知らせ

氷見市朝日山 上日寺 観音堂倒木処理及び修繕工事

2月のはじめに上日寺さんの山の木が倒れて観音堂にもたれかかるという事態が起きました。

氷見市朝日山の中腹にある上日寺≫≫≫

 当寺は富山湾に面した氷見市朝日山の中腹にあり、白鳳年間、西暦六八一年に法道上人の創建で、かつて泰澄大師修行の霊地と伝えられています。富山湾越しに立山連峰からの日の出を望むことから、当寺を朝日山上日寺と号します。御本尊は、竜宮から現れたと伝承される千手観音菩薩で、三十三年毎に御開扉されております。

 平安時代には越中国守藤原仲遠、戦国時代には氷見森寺城主長澤筑前守の帰依を受け伽藍を整備し栄え、江戸時代には藩主前田家の祈願所となりました。堂宇は幾たびの火災に遭っていますが、そのたびに復興を遂げ、現在は本堂、観音堂、薬師堂、鐘楼堂、閻魔堂、奥の院、鎮守堂などの諸堂が境内に建ち並んでいます。

 境内入り口にある大公孫樹(イチョウ)は、推定樹齢一千年あまり、幹周り十二メートルで、国の天然記念物に指定されています。日本屈指の大きさの公孫樹が、この寺の歴史の古さを物語っています。

 毎年四月十七、十八日には「ごんごん祭り」と呼ばれる祭礼が営まれ、参道には露店が並び、参詣者で賑わいます。この祭りは、かつて江戸時代に干魃に困った民衆が、観音様に請雨の祈願をしたところ、望みの雨を得て喜んで鐘を突き鳴らしたことが起源となっております。

『北陸三十三カ所観音霊場巡り』より引用

林業屋さんを連れて見に行くと太い欅の木が山の斜面から倒れていて観音堂の屋根に覆いかぶさっています。大きく育ったけやきが周りの土ごとひっくり返ったのです。

山の中腹にある上日時さんの観音堂は大きな車両やレッカーが上がっていくのも大変で資材を上げるのも平地の工事と全然違います。

車両が入っていけるように除雪から始めて鉄板やプラプレートで仮設道路を作り、キャリーダンプを通れるようにして資材を上げ足場を組みました。

下から見ていると細い枝のように見えますが足場の上に上がってみるとかなりの太さの幹や枝です。針葉樹と違って密度の高い欅の木です。自分で持ち上げようとしましたが、びくともしませんでした。

曳屋さんに来てもらい、一番荷重のかかっているであろう場所の直下でジャッキアップを始めます。

最低5トンはかかっているとのことで、10トンジャッキ2箇所で行いました。

ジャッキアップで観音堂に掛かる荷重を軽くしてここからが本番です。レッカーで吊りながらの伐採です。

足場を組んだものの木に安全帯をくくりつけての危険な作業でした。切っても切っても終わらんと言われながら進めます。

かなり苦労して伐採が完了し、続いて瓦の修理も終わりました。

終わってみれば苦労の跡が消えているのが災害復旧です。

河原林業さん、浜林業さん、宮下重建さん、リンクパームズさん、泉組さん、山田瓦さんありがとうございました😄

#いいがにします

#災害

#林業

#上日寺

pagetop